【体験談】実務者研修 介護過程Ⅲ・3日目|ボディメカニクスと歩行・更衣介助

実務者研修 介護過程Ⅲ3日目のボディメカニクスと杖歩行・更衣介助の体験談アイキャッチ 実務者研修

※この記事は、介護福祉士「実務者研修」の通学パート(介護過程Ⅲ)3日目の体験談です。

介護過程Ⅲ・3日目は、ざっくり言うと「介助のコツを“体の使い方”から理解して、実技で落とし込む日」でした。
午前はボディメカニクス(腰痛予防・安全な介助)の原則を学び、午後は田中さん(右片麻痺)の杖歩行(移動介助)と更衣(着脱介助)をグループで検討→実技。
やってみて分かったのは、知識だけだと気づけない“細かい危険”や“負担の差”が山ほどあるってこと。
そして先生の締めが刺さったのが、ADLが良くなることだけが正義じゃない、精神面の寄り添い・声かけ・助けすぎない支援も大事、という話。
3日目は「介護過程Ⅲが“現場のリアル”に寄ってきた感」が強くて、かなり学びが濃かったです。

ざっくりタイムスケジュール(3日目)

  • 午前:ボディメカニクス(腰痛予防/重心・ねじりを避ける/水平に引く など)
  • 午後:田中さんの実技(右片麻痺の杖歩行更衣(着脱))+コミュニケーション(失語症を想定)
  • 最後:先生のまとめ(精神面への寄り添い/ADL至上主義じゃない/助けすぎない現実的な支援)

3日目で学んだこと①:ボディメカニクスは「介助のラクさ」じゃなく“安全”のため

3日目の最初は、介護者の腰痛リスクを減らすためのボディメカニクス。
いろんな原則が出てきたけど、個人的に分かりやすかったのはこの2つでした。

  • 体をねじらない(重心を移動しやすい姿勢を作る)
  • 重力に逆らわないで、水平に引く(持ち上げない)

たとえば、ベッドから車椅子への移乗。
体をねじった姿勢で「よいしょ」とやると、転倒リスクも介護者の腰への負担も上がる。
逆に、姿勢と立ち位置を整えて、重心をスッと移動できる形にすると、同じ動作でも全然ラクに安全にできる。

「水平に引く」の例で印象に残ったのは、車椅子で浅座りしている人を深く座らせる場面。
上に持ち上げようとするとしんどいけど、引いて座位を整えると楽にできる。

あと地味に効いたのが、椅子からの立ち上がりの話。
浅く座って、お辞儀するように前傾すると立ちやすい。
これ、利用者だけじゃなく介助側にも使える考え方でした。

3日目で学んだこと②:「立ち方」を教えることがQOLにつながる話が刺さった

先生が話してくれたエピソードで、めちゃ印象に残ってるやつがこれ。

施設のロビーにあったフカフカのソファって、立ち上がりにくいから誰も座らなくなってた。
でも、立ち上がり方(姿勢・重心移動)を伝えたら、利用者さんがソファに座るようになった。
結果として「座れる場所が増えた」=QOLが上がった、という話。

これ、介護って「できないことを手伝う」だけじゃなくて、
“できる形”を一緒に作ることなんだなって腑に落ちた。

3日目で学んだこと③:主体性と価値観を大事にする=「普通」が違う前提に立つ

主体性・価値観の尊重の話で、先生が言ってたこれが分かりやすかった。

100歳の人と、私たちの「普通」は違う。

たとえば洗濯。
自分たちは毎日回すのが普通でも、100歳の利用者さんは毎日洗濯しない。
理由は「服が痛むから」。昔の服は丈夫じゃなかった背景もある。

介護職員って、善意でなんでも助けちゃいがち。
でも本当は、できること/できないこと/やりたくないことを確認して、本人の主体性を守る必要がある。
この視点が、個別ケアにつながる。
「情報を知る」って、単なるデータじゃなくて、その人の人生観ごと理解することなんだなと。

3日目のメイン:田中さん(右片麻痺)の「移動(杖歩行)」と「着脱(更衣)」を実技でやった

ここからが3日目の“介護過程Ⅲっぽさ”全開。
田中さん(右片麻痺)のケースで、グループで

  • 支援の流れ(介護者の動き)
  • 工夫すること/気をつけること

を分けて整理してから、実際に実技をやりました。

やってみると、頭で分かってたつもりでも「え、ここ危ない」「その声かけ必要だな」みたいな気づきが出てくる。
机上→実技の流れがめちゃ大きかったです。

移動(杖歩行)で意識したこと

グループで話し合った上で、実技で気づいたポイントはこんな感じ。

  • いきなり動かさない。まずは声かけ→同意→安全確認
  • 杖の位置、足の出し方、立ち上がりの前傾など、“動作の前の準備”が一番大事
  • 「見守り」と「介助」の境界が難しい。助けすぎると自立支援にならないけど、危険もある
    この調整が“介護っぽい”ところ
介護過程Ⅲ3日目の演習検討用紙:田中さんの移動介助の支援の流れと注意点
田中さん(移動)の演習検討用紙:支援の流れと注意点を整理

着脱(更衣介助)で学んだこと:やり方は1つじゃない

更衣は特に、「正解は1つ」じゃなかった。
服の形(ボタン・素材・サイズ)や本人の残存機能で、やり方が変わる。

メモベースで、印象に残ってるのはこのあたり。

  • 脱がせるとき:基本は健側から…だけど、患側の肩を先に外すと脱がせやすい場面もある
  • ボタンの掛け違い対策:第1ボタンだけ介助して、あとは本人になど工夫ができる
  • 着るとき:患側から腕を通す→頭を通すなど、流れを整えるとスムーズ
  • 更衣中の配慮:寒くないか/皮膚状態の確認は必須
  • その人が元オシャレなら、服を選んでもらう/褒める声かけでモチベが上がる

あと、先生が繰り返してたのがこれ。

「支援の流れ(介護者の動き)」と「工夫・注意点」を分けて考えるのが大事

ごちゃ混ぜにすると、現場で再現できなくなる。
この整理、介護過程Ⅲの核だなと思った。

介護過程Ⅲ3日目の演習検討用紙:田中さんの更衣介助の支援の流れと工夫点
田中さん(着脱)の演習検討用紙:脱がせ方/着せ方の工夫を整理

コミュニケーション(失語症を想定)で大切だと感じたこと

失語症を想定したコミュニケーションのポイントは、現場でも普通に使える内容でした。

  • 表情やジェスチャーなどの非言語も使う
  • “閉じた質問(はい/いいえ)”で答えやすくする
  • 短文でゆっくり話す
  • 文字・絵などを活用する
  • 介助者中心で進めず、言葉を待つ姿勢を持つ
  • 言い間違いを責めたり、訂正しすぎない

“待つ”って、分かってるつもりでも難しい。
でも、これができるだけで相手の尊厳が守られる感覚がありました。

先生の締めが刺さった:ADL至上主義じゃない、助けすぎない。でも現場は…

最後のまとめで、印象に残ってるのがこの3つ。

  • 精神面に寄り添うこと、声かけの大切さ
  • ADLが良くなればそれでOK、ではない
  • 自立支援のために「助けすぎない」ことも大事

ただ同時に、現場では「助けたほうが早いから」手が出ることもある。
そこには人員不足などの現実もある、という話もしてくれました。

理想論で終わらせない感じが、逆にリアルで良かった。
「できることから積み上げる」って、こういうことだよなと。

追記:挨拶で名乗ると“名前で呼ばれる”ようになる話、地味に嬉しい

先生の話で、これも良かった。

現場で利用者さんに呼ばれるとき、「そこのお兄さん」「あなた」ってなりがち。
でも、挨拶のたびに名乗ると、利用者さんが覚えてくれて名前で呼んでくれる。
それって嬉しいし、関係性も変わる。

こういう小さい積み重ね、めちゃ大事だと思う。

Q&A(3日目で気になるところ)

Q:ボディメカニクスって覚えるの大変?

A:暗記より、「ねじらない」「持ち上げない(水平に引く)」の2本柱だけ先に持つと楽でした。実技で「あ、これか」って繋がる。

Q:杖歩行の介助って怖くない?

A:最初は怖い。だからこそ、″動作前の準備(声かけ・同意・環境整備)″が一番大事だと感じました。急がないのがコツ。

Q:更衣介助って正解あるの?

A:1つの正解というより、本人の残存機能と服の条件で“最適解が変わる”感じ。やり方の引き出しを増やすのが強い。

Q:コミュニケーションで一番大事なのは?

A:個人的には「待つ姿勢」。焦って言葉を先回りしないだけで、相手の尊厳を守れる感覚がありました。

関連記事もまとめておきます(同じ介護過程Ⅲシリーズです)

まとめ:3日目は「介護の現場感」が一気に増えた濃い一日

3日目は、ボディメカニクスで“安全な介助の原理”を学んで、
田中さんの杖歩行と更衣を「考える→やる→気づく」まで落とし込めたのが大きかったです。

机上で分かった気になるより、実技で「危ない」「負担が違う」を体感する。
この流れが、介護過程Ⅲの価値だなと実感しました。

次に読むなら(介護過程Ⅲシリーズ)

コメント

タイトルとURLをコピーしました