【体験談】実務者研修 介護過程Ⅲ・5日目|モニタリングと評価の視点

実務者研修 介護過程Ⅲ 5日目|モニタリングと評価、観察の視点を言語化する 実務者研修

この記事では、実務者研修「介護過程Ⅲ」5日目の体験談をまとめます。
5日目のテーマは、モニタリングと評価。観察したことを「なんとなく」で終わらせず、何を見て/何を記録し/どう評価に繋げるかを考える日でした。
午後は片麻痺の方の杖歩行(6m)実技があり、緊張感のある“集大成”という空気。
やってみて感じたのは、介護は「手伝う」だけじゃなく、自立(自律)とQOLの向上を目指すこと。
5日間を通して、漫然と介護しない視点が身についたのが一番大きかったです。

※介護過程Ⅲ(1〜5日目)をまとめて復習したい人へ:実務者研修「介護過程Ⅲ」まとめ|1〜5日目の流れとつまずきポイント
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ざっくりタイムスケジュール

  • 午前:モニタリングと評価の考え方/観察ポイントの言語化(演習・発表)
  • 午後:片麻痺の方の杖歩行(部屋→玄関まで6m)を想定した実技(順番に実施)
  • 最後:5日間の総まとめ(振り返り・達成感)

5日目の目標は「モニタリングと評価」

この日の目標として共有されたのはこれ。

「モニタリング、評価の必要性を理解し、系統的な介護のプロセスを習得する」

ここで改めて実感したのが、介護の目的は

  • 生活の自立(自律)
  • QOLの向上
  • 対象は“心のある人間”であり、尊厳の保持が前提

という土台。技術だけの話じゃない。

モニタリングで大事なのは「何を見るか」を決めること

5日目は、モニタリングで得た情報をどう扱うかが中心だった。

  • 何を見て、利用者のどこを見るのか
  • 何を記録することで、評価にどう繋がるのか
  • 目標の挙げ方は適切だったか(判断材料を持てているか)

この“当たり前”が、文章にしようとすると難しい。
頭では分かっていても、記録として残す形にすると一気に詰まる。ここが5日目の難しさだった。

杖歩行での観察ポイントは「具体化」が命

例えば杖歩行の観察。見るべき視点はたくさんある。

  • 表情はどうか(不安/痛み/余裕)
  • 立位時の状態はどうか(ふらつき、支持、麻痺側の保護)
  • 歩行の状態はどうか(足の出し方、リズム、杖の位置)
  • 疲労感の変化はどうか(途中で落ちる、休みたがる)

ポイントは「なんとなく良かった」じゃなくて、何がどうだったのかまで落とすこと。
それができると、漫然とした介護ではなく、変化を捉える質の高い介護につながる。

さらに大事なのが、介護過程を回していくことで
他の介護者も同じ考え方で、一定レベル以上の支援ができるようになること。
これが「系統的な介護」ってことなんだと思う。

演習を積み重ねるうちに「文章化」に慣れてきた

実務者研修 介護過程Ⅲ 5日目|田中さんの観察の視点(移動/着脱・コミュニケーション)
田中さん(右片麻痺)を想定した「観察の視点」。移動/着脱・コミュニケーションで何を見るかを言語化。
実務者研修 介護過程Ⅲ 5日目|佐藤さんの観察の視点(排泄・コミュニケーション/移動)
佐藤さん(左片麻痺)を想定した「観察の視点」。排泄・コミュニケーション/移動で見るポイントの整理。

午前の演習では、いくつかの事例を元に

  • 片麻痺での杖歩行
  • 片麻痺の着脱
  • コミュニケーション
  • 片麻痺+車いす移動

みたいに、観察→記録→評価の視点を何度も回した。
積み重ねていくうちに、少しずつ「文章にする感覚」に慣れていったのは自分でも分かった。

そして、他の人の発表を聞くことで、自分にはない視点が入ってくる。

他の人の発表で刺さった“評価の視点”

特に印象に残ったのはこの3つ。

廊下が片付いているかで「意欲」を評価できる

杖歩行で部屋から玄関へ行くとき、廊下が片付いているかどうか。
これは安全面だけじゃなくて、
「自分で歩こう」と思っている人ほど、環境が整っている(整えようとする)という見方もできる。
自分の中にはない発想で、なるほど…となった。

コミュニケーションの「目を見て話す」を評価に繋げる

当たり前のようで、評価に落とすとなると難しい。
「目を見て話してくれるか」は、信頼関係や安心感にも関わるし、
支援の継続性にも影響する。こういう視点を“計画→評価”に繋げられるかが大事。

排泄介助で「申し訳ない」が「ありがとう」に変わる変化

排泄介助で申し訳なさを抱えている利用者が、
どんな変化を見せたら気持ちが軽くなっていると判断できるのか。

  • 「申し訳ない」が「ありがとう」に変わる
  • 周りを気にしてキョロキョロしなくなる
  • 表情や言動が落ち着く

こういう“心の変化”も、立派な評価の視点になる。

午後:杖歩行(6m)実技の緊張感がすごい

午後は、片麻痺の方の杖歩行を介助する実技。先生が利用者役で、順番にやっていく形式。
待ち時間が長いぶん、余計に緊張が増す。あの空気は独特だった。

自分が意識したのは、安心感を作る声かけと、具体的で答えやすい質問。

実技で意識した声かけ・確認ポイント

目線と話し方

  • 相手が椅子に座っていたので、腰を下ろして目線を合わせる
  • ゆっくり、はっきり話す

不安になりそうな点を先に潰す

  • 「途中で疲れたら座れるように椅子を置いてあります」
  • 「疲れたら教えてください」
  • 「すぐそばで付き添って歩くので安心してください」
  • 「無理せず自分のペースで歩いてください」

失語症想定:はい/いいえで答えられる質問

  • 「足が痛い、熱っぽい、具合が悪いなど体調不良はありますか?」
    (はい/いいえで答えられる)

雑談っぽく混ぜる工夫

杖の点検のタイミングで

  • 「昨日はしっかり眠れましたか?」
    みたいに、硬くなりすぎない声かけも試した。

立ち上がりのコツ(ボディメカニクス寄り)

  • 足をしっかり床につけるよう声かけ
  • 「椅子に浅く座って、おじぎするように立ってみて」

歩行中の励まし

  • 「足もしっかり前に出てていいですね」

座るときの方向転換(麻痺に合わせる)

右麻痺の想定だったので、

  • 左足を軸に後ろに下がるように方向転換するよう声かけ

終了後の再確認

6m歩き終えて座ったあとに、再度体調を確認。

6mは短いのに、長く感じる

6mって距離だけ見たら短い。
でも杖での3点歩行を「介助・見守り」でやると、めちゃ長く感じた。

緊張感はあったけど、その分集中力も上がって
終わったときの達成感はかなり大きかった。

5日間を終えて感じたこと

5日間を通して、一番変わったのは介護のイメージ。

最初は「手とり足とりお手伝いしてあげる」みたいなイメージが強かった。
でも実際は、自立性を高めるために

  • できることはやってもらう
  • できないところをフォローする
  • 人に寄り添う気持ちを持つ

この意識が大事で、それが結果的にQOLの向上につながると実感した。

そして、介護過程を循環させることで
誰が担当しても“標準的で一定レベル以上”の介助を提供できるようになる。
5日目は、その意味が一番腑に落ちた日だった。

Q&A(5日目で気になるところ)

Q1. モニタリングって結局なにが大事?
A. 「何を見るか」を決めて、具体的に観察し、記録を評価に繋げること。なんとなくの感想で終わらせない。

Q2. 観察ポイントが多すぎて混乱する…
A. 表情/立位/歩行/疲労感みたいにカテゴリで分けると整理しやすい。最初から完璧じゃなくてOK。

Q3. 心の変化って評価できる?
A. できる。排泄介助で「申し訳ない」が「ありがとう」に変わる、周りを気にしなくなる、表情が落ち着く…みたいに具体化すると評価になる。

Q4. 実技の緊張を和らげるコツは?
A. 目線を合わせる/ゆっくり話す/不安を先に潰す(休憩椅子など)/はい・いいえで答えられる質問。これだけで場が整う。

関連記事もまとめておきます(同じ介護過程Ⅲシリーズです)

まとめ

5日目は、1〜4日目で積み上げたものを
モニタリングと評価で“介護過程として完成させる日”だった。
漫然と介護しない。変化を捉える。記録を評価に繋げる。
この視点が入ったことで、介護の見え方が一段変わった気がする。
終わったときの達成感もひとしおで、まさに集大成でした。

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