ケアマネ試験合格後は何をする?実務研修が始まるまでの流れ

ケアマネ試験合格後から実務研修の開始、登録・介護支援専門員証の交付までの流れを示したアイキャッチ画像 ケアマネ実務研修

結論から言うと、ケアマネ試験に合格したあとは、実務研修を受講し、修了後に登録と介護支援専門員証の交付申請を行います。

試験に合格しただけでは、すぐにケアマネとして働けるわけではありません。

試験の正式名称は「介護支援専門員実務研修受講試験」です。

つまり、合格した段階は、

ケアマネになるための実務研修を受けられるようになった状態

ということになります。

自分の場合は、2025年10月にケアマネ試験を受け、11月に合格発表を確認しました。

その後、実務研修に関する案内を確認し、翌年3月から約3か月間の研修を受講しました。

実務研修では、eラーニング、Zoom研修、事例課題、現場実習、ケアプラン作成などに取り組みます。

さらに、研修を修了したあとも、都道府県への登録や介護支援専門員証の交付申請が必要です。

試験に合格したときは、

「これでケアマネになれるのかな」

と思っていました。

しかし実際には、試験合格はゴールではなく、資格取得に向けた次の段階へのスタートでした。

この記事では、ケアマネ試験に合格してから実務研修が始まるまでの流れや、事前に準備しておいた方がよいことを、自分の体験をもとにまとめます。

これから合格発表を迎える人や、実務研修を控えている人の参考になればうれしいです。

ケアマネ実務研修の期間・課題・現場実習など、全体の流れはこちらの記事でまとめています。

関連記事:ケアマネ実務研修とは?期間・課題・実習の流れを体験談から解説

この記事でわかること

この記事では、次の内容をまとめています。

  • ケアマネ試験合格後の大まかな流れ
  • 試験に合格しただけではケアマネになれない理由
  • 合格通知を受け取ったあとに確認すること
  • 実務研修が始まる前に準備したもの
  • 仕事や家庭の日程を調整するときのポイント
  • 実務研修修了後に必要な手続き

なお、実務研修の日程や手続き、受講方法は、都道府県や年度によって異なる可能性があります。

この記事では、自分が北海道で受講したときの体験を中心に紹介しています。実際に受講するときは、必ずその年度の案内を確認してください。

ケアマネ試験合格後の流れ

ケアマネ試験に合格してから、ケアマネとして働けるようになるまでの大まかな流れは次のとおりです。

  1. ケアマネ試験を受ける
  2. 合格発表を確認する
  3. 合否通知や実務研修の案内を受け取る
  4. 案内に沿って実務研修の手続きを進める
  5. eラーニングやZoom研修の環境を準備する
  6. 実務研修を受講する
  7. 実務研修を修了する
  8. 都道府県に登録を申請する
  9. 介護支援専門員証の交付を受ける

試験に合格した段階は、ゴールではありません。

むしろ、

「ケアマネになるための実務研修へ進めるようになった段階」

と考えた方が分かりやすいと思います。

合格発表を確認する

自分が受験した2025年度の北海道ケアマネ試験は、10月に行われ、合格発表は11月25日でした。

北海道介護支援専門員協会の案内では、合格者の受験番号がホームページで公表され、同日に合否通知書も発送されています。

合格発表の日は、仕事をしながら結果を確認しました。

受験番号を見つけたときは、もちろんうれしかったです。

2月頃から勉強を始め、仕事や家のことと両立しながら試験勉強を続けていたので、

「やっと終わった」

という気持ちがありました。

ただ、その時点では、実務研修がどのくらい大変なのかをまだ十分に理解していませんでした。

後から振り返ると、試験合格は大きな区切りではありますが、ケアマネ資格取得までの折り返し地点に近かったと思います。

合否通知と一緒に今後の案内を確認する

ホームページで合格を確認したあとは、郵送される通知や今後の案内を確認します。

ここで大切なのは、合格したことだけを確認して、書類をそのままにしないことです。

実務研修について、

  • 今後どのような案内が届くのか
  • 手続きが必要か
  • 受講期間はいつ頃か
  • 受講料や支払期限はどうなっているか
  • メールなどで追加の連絡が来るか

を確認しておく必要があります。

年度や都道府県によって案内方法は異なる可能性があるため、届いた書類やメールを最後まで読んでおくことが大切です。

特に、メールが迷惑メールフォルダに入っていないかも確認しておいた方がよいと思います。

実務研修はすぐに始まるとは限らない

試験に合格しても、翌日から実務研修が始まるわけではありません。

自分の場合は、10月に試験を受け、11月に合格発表があり、実務研修が始まったのは翌年3月3日でした。

その間に受講に関する案内があり、研修開始に向けて準備を進めました。

自分が受けた実務研修は、約3か月にわたり、

  • eラーニング
  • Zoom研修
  • 事例課題
  • 現場実習
  • 実習後の提出課題
  • 最後のZoom研修

という流れで進みました。

北海道では、実務研修を北海道介護支援専門員協会が実施しています。受講決定者には「受講のてびき」が案内され、eラーニングの操作方法やZoomの利用方法などが示されます。

実際に受講した3か月の詳しい流れは、こちらの記事でまとめています。

関連記事:▶ケアマネ実務研修の3か月の流れとスケジュールまとめてみた

実務研修が始まる前に準備したこと

研修全体の日程を確認する

まず確認したいのが、実務研修全体の日程です。

研修は数日で終わるものではありません。

自分の場合は、3月から6月まで約3か月続きました。

eラーニングには視聴期間があり、Zoom研修は日時が決まっています。

さらに、指定された期間内に現場実習を行い、提出課題も完成させなければいけません。

そのため、研修開始前に、

  • eラーニングの期間
  • Zoom研修の日程
  • 課題の提出期限
  • 現場実習の実施期間
  • 最終研修の日程

をカレンダーに入れておくと安心です。

締め切りだけではなく、

「いつ頃から課題を始めるか」

まで考えておくと、後から追い込まれにくくなります。

パソコンとインターネット環境を確認する

自分が受けた実務研修では、eラーニングとZoom研修がありました。

そのため、パソコンと安定したインターネット環境が必要です。

研修開始前には、

  • パソコンが問題なく動くか
  • カメラやマイクが使えるか
  • Zoomへ接続できるか
  • 音声が聞こえるか
  • 自宅の通信環境が安定しているか

を確認しておいた方がよいと思います。

Zoom研修では、講義を聞くだけではありません。

グループワークや発表、ロールプレイもあるため、マイクやカメラを使用する場面があります。

自分の場合は、前期Zoom研修が大阪旅行と重なったため、旅行先のレンタルスペースから受講しました。

予定が重なる可能性も考えて、どこからでも参加できる準備をしておくと安心です。

研修資料やメールをまとめて管理する

実務研修が始まると、確認する資料が増えていきます。

  • 受講案内
  • 研修の手引き
  • eラーニングのログイン情報
  • Zoomの案内
  • 課題様式
  • 実習関係の書類
  • 提出期限の案内

などです。

紙の資料とデータが混在すると、

「どこに保存したか分からない」

という状態になりやすいです。

自分の場合も、研修中は複数の様式や資料を使用しました。

そのため、パソコン内に実務研修専用のフォルダを作り、

  • 前期eラーニング
  • 中期eラーニング
  • Zoom研修
  • 現場実習
  • 提出課題

のように分けて保存すると管理しやすいと思います。

メールも専用フォルダへ振り分けておけば、必要な案内を探しやすくなります。

仕事の予定を早めに調整する

働きながら実務研修を受ける場合、仕事との日程調整はかなり大切です。

eラーニングは、期間内であれば自分の時間に進められます。

しかし、Zoom研修や現場実習は、自分の都合だけでは動かせません。

特に現場実習では、自分の勤務先と実習先の両方との調整が必要になります。

  • 有給休暇を使うのか
  • 勤務日を変更できるのか
  • 上司へいつ相談するのか
  • 繁忙期と重ならないか

を早めに確認しておいた方がよいです。

実習期間の直前になってから職場へ相談すると、調整が難しくなる可能性があります。

研修日程が分かった段階で、早めに職場へ伝えておくことをおすすめします。

自分は指定された期間内に3日間の現場実習を行いました。利用者宅への訪問やアセスメント、担当ケアマネから学んだことは、こちらの記事にまとめています。

関連記事:ケアマネ実務研修の現場実習でやったこと|3日間の内容と学び

家族にも研修期間を伝える

仕事だけでなく、家庭との調整も必要です。

実務研修中は、仕事が終わってから動画を視聴したり、休日に課題を作成したりすることがあります。

自分の場合も、休日が課題作成でほぼ終わる日がありました。

家族から見れば、

「せっかくの休みなのに、ずっとパソコンに向かっている」

という状態になります。

そのため、

  • 研修がいつからいつまで続くのか
  • Zoom研修がいつあるのか
  • どの休日を課題作成に使いたいのか
  • 現場実習で仕事を休む可能性があること

を事前に伝えておくとよいと思います。

実務研修は自分一人だけの予定ではなく、家族の生活にも少なからず影響します。

働きながら受講する場合は、Zoom研修や現場実習だけでなく、動画視聴や課題作成の時間も確保する必要があります。仕事や家事と両立しながら約3か月を乗り切った方法は、こちらの記事にまとめました。

関連記事:▶ケアマネ実務研修を働きながら受けるコツ|3か月を乗り切った体験談

実務研修開始前に知っておきたかったこと

動画を見るだけの研修ではない

実務研修を受ける前は、

「eラーニングで動画を見て、Zoom研修を受ける感じかな」

と思っていました。

しかし、実際にはそれだけではありませんでした。

事例を読んで情報を整理し、ICFや課題分析シート、ケアプランを作成します。

さらに現場実習へ行き、実習で得た情報をもとに複数の提出書類を作成しました。

実務研修は、

動画視聴+課題作成+グループワーク+現場実習

が組み合わさった研修です。

動画を見るだけだと思っていると、課題の量に驚くかもしれません。

実際に作成した課題や提出書類については、こちらの記事で紹介しています。

関連記事:ケアマネ実務研修の課題は大変?提出書類まとめ

試験勉強とは違う大変さがある

ケアマネ試験の勉強も、もちろん大変でした。

ただ、試験勉強は自分のペースで進められます。

今日は過去問を解く。

明日はテキストを読む。

疲れている日は休む。

ある程度は自分で調整できます。

一方、実務研修は期間や提出期限が決まっています。

仕事が忙しくても、期限までに動画を見て、課題を提出しなければいけません。

さらに、事例を読んで自分で考え、文章にする必要があります。

自分は、試験勉強よりも実務研修の方が「追われている感」が強いと感じました。

試験勉強と実務研修では、大変さの種類が違いました。実際に両方を経験して、実務研修の方がしんどいと感じた理由はこちらの記事で率直に書いています。

関連記事:ケアマネ試験より実務研修の方がしんどかったリアルな話

事前にケアプランを書けなくても大丈夫

実務研修が始まる前は、

「ケアプランを書いたことがないけど大丈夫なのかな」

と不安に感じる人もいると思います。

自分も、実際のケアマネとしてケアプランを作成した経験があるわけではありませんでした。

研修では、基本情報、ICF、課題分析シートなどを使いながら、少しずつ課題や目標を整理していきます。

最初からきれいなケアプランを作れる必要はありません。

むしろ、

  • 何を課題にするのか
  • 本人の意向をどう捉えるのか
  • 長期目標と短期目標をどうつなげるのか
  • サービス内容をどう考えるのか

で悩むこと自体が、研修の学びだったと思います。

合格後から研修開始までにやっておきたいこと

自分の経験から、合格後から実務研修が始まるまでにやっておきたいことをまとめると、次のようになります。

  • 合否通知や今後の案内を最後まで読む
  • 研修実施機関のホームページを確認する
  • メールや迷惑メールフォルダを確認する
  • 実務研修全体の日程をカレンダーへ入れる
  • パソコン、カメラ、マイク、通信環境を確認する
  • 資料を保存する専用フォルダを作る
  • Zoom研修や現場実習の日程を職場へ伝える
  • 家族にも研修期間を共有する
  • 課題に使える休日を確認する
  • 研修開始後は早めに動画や資料を確認する

合格直後は、長く続けた試験勉強から解放されて、少し休みたい気持ちもあると思います。

自分もそうでした。。

ただ、日程や受講環境だけでも早めに確認しておけば、研修開始後の負担を減らせます。

実務研修修了後にも手続きがある

実務研修の全行程を終えても、その時点で自動的に介護支援専門員証が届くわけではありません。

実務研修修了後は、都道府県への登録や介護支援専門員証の交付申請が必要です。

北海道では、実務研修の修了者は、修了から3か月以内に登録申請を行うよう案内されています。現在は、登録・証の交付申請で個人番号の届出も必要です。必要書類には、申請書、実務研修修了証明書の写し、住民票、本人確認関係の書類などが含まれます。

研修が終わった安心感から、手続きを後回しにしないよう注意が必要です。

必要な手続きは都道府県によって確認し、修了証明書などの書類も大切に保管しておきましょう。

ケアマネ試験の合格はゴールではなくスタートだった

試験に合格したときは、

「やっと終わった」

と思いました。

でも実際には、そこから約3か月の実務研修が待っていました。

動画視聴、Zoom研修、グループワーク、事例課題、現場実習、ケアプラン作成。

試験勉強とは違った大変さがありました。

ただ、実務研修を通して、

  • 利用者の生活を理解すること
  • 本人と家族の意向を整理すること
  • 困っている原因を考えること
  • アセスメントからケアプランへつなげること
  • 多職種から意見を集めること

など、ケアマネジメントの基本を学ぶことができました。

ケアマネ試験の合格はゴールではなく、ケアマネとして学ぶためのスタートだったのだと思います。

実務研修を通して、特に大切だと感じたのがアセスメントです。利用者の生活を理解し、課題からケアプランへつなげる考え方は、こちらの記事で振り返っています。

関連記事:ケアマネ実務研修で実感したアセスメントの大切さ

まとめ|合格後は案内と研修日程を早めに確認しよう

ケアマネ試験に合格しただけでは、すぐにケアマネとして働けるわけではありません。

合格後は実務研修を受講し、修了後に都道府県への登録と介護支援専門員証の交付申請を行う必要があります。

自分の場合は、10月に試験を受け、11月に合格発表を確認し、翌年3月から約3か月の実務研修を受講しました。

実務研修が始まる前には、

  • 合格後の案内を確認する
  • 研修日程をカレンダーに入れる
  • パソコンと通信環境を確認する
  • 職場へZoom研修や実習の日程を伝える
  • 家族にも研修期間を共有する
  • 研修資料を整理する準備をしておく

と安心です。

試験合格後は、まず少し休んでもよいと思います。

ただし、実務研修の案内や期限は見逃さないようにしましょう。

試験勉強を乗り越えたあとには、実務研修というもう一つの山があります。

それでも、全体の流れを把握し、早めに準備しておけば、一つずつ進めていくことができます。

ケアマネ試験の合格は、資格取得までの終着点ではありません。

実務研修を通して、ケアマネジメントを学び始めるスタート地点です。

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